2.
「何するのって・・・その、あの・・・
ふ、二人の未来や希望や・・・あ、あ、愛・・・を・・・語り合ったりするのよ。」
恥ずかしさの余りに真っ赤になる雪・・・
「ぷっ。あはは・・・は・・・
ごめん、ソレ全部知ってた。」
「ひどい、からかったのね!」
雪は古代に平手打ちを飛ばすが、あっさりとかわされる。
さすが戦術長!
悔しがる船務長、森雪!
雪の困った顔もかわいいけど、怒った顔もいいなと思う古代・・・。
「ごめん、ごめん。あ、そうだ雪!一緒に写真撮ろうよ!
昔の古いポラロイドカメラがあるんだ。」
「なによ、突然・・・。」
「思い出は今から作ればいい。そうだろ、雪!」
「あ、はい。」
雪はイキナリの事で思わずそう答えてしまっていた。
「雪、もっと近づかないとフレームからでちゃうよ。」
さりげなく肩に手を回す古代クン。
「3・2・1・・・」
ボス! 雪の膝蹴りが古代の腹部に突き刺さった。
戦術長、一生の不覚。
うずくまって動けない古代に雪は言い放った。
「イ~~ッだ。さっきの仕返しよ。」
「イテテ・・・ちょっとは手加減しろよ・・・それに何だよ、せっかくの記念写真なのに・・・」
「ふふふ・・・いいじゃないの、私たちの青春を語るときの思い出になってよ。じゃあね、戦術長殿!」
雪の軽やかな足音が消えた展望室に、再び宇宙の静寂が訪れた。
「私たちの青春の思い出・・・か・・・。」
古代は、レトロなポラロイドカメラから出てきたばかりのそれを片手でヒラヒラさせた後、丁寧にポケットにしまうと展望室を後にした。
俺たちは必ず生きて帰って、平和な地球を取り戻す。
そしていつかこの写真を見て、家族や仲間達と一緒に笑いあうんだ。
この写真はその約束だよ・・・雪。
☆ ☆ ☆
宇宙の星々はこの日も変わることなく天上に降りそそいでいた。
-END-
【あとがき+オマケ落書き】↓
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2199ツンデレ・雪ちゃん&天然・古代クンのクリスマスデートin展望室 「
2199古代クンは本当に天然なのか?」を一部のファンに問う!(笑)
1.
「古代クン・・・今日はクリスマスね」
「---クリスマスって何?」
「ハ、ハイイィ??」
「---もしかして、宇宙人の行事・・・とか?」
「えええっ?本気で言ってるの?」
ため息をつく雪。
「クリスマスって言うのはね・・・、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うお祭りでね・・・
・・・(略)・・・家族や友達や大事な人達と一緒にお互いが生まれてきたことを感謝する日なのよ。」
「ふ~~ん。」
「ま、私の場合、家族や大事な人がいたのかどうかさえ思い出せないんだけどね・・・。」
「それは、俺も変わらないよ・・・。」
「いっけな~い。クリスマスだっていうのに、私たちまた暗い話になっちゃったわね。
今日はそ~いうの止め止め!」
「でね、200年前の日本では、イブの夜には恋人同士で素敵なレストランで食事した後、ロマンチックな夜景の中で・・・」
うっとりと目をつぶり胸の前で手を組む雪。
5秒、10秒・・・いや3分くらいそのままだが、その上品な横顔はやはりどこかの宇宙にいる女神の様だ。
「それで?」
古代は小首(?)を可愛らしく傾げ、悪戯っぽく雪を見つめていた。
(何ソレ?古代クンのこんな顔、初めて見た・・・。ちょ、ちょっとぉ!ドキドキするじゃないの。古代クンのバカ!)
「夜景の中で・・・何するの?」
本当に天然なのだろうか・・・。
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